前回の投稿「小湊鉄道「里山トッロコ列車」に乗って春の房総を満喫」
からの流れで、房総半島を南東方向に横断。一路鴨川市にむかいます。
今晩宿泊する宿は「南房総鴨川 黒潮荘」
旅行前に事前情報をと思い「黒潮荘」で検索をかけると上位検索ワードに
「心霊」とでてきます! Σ( ̄□ ̄|||)
でもこれ、淡路島にある別物の「廃旅館 黒潮荘」のこと。ほっと、一安心した次第です。
こちらのお宿 ”千葉県市町村職員共済組合” の保養施設となっており
妻の仕事の関係でとても(というか信じられないくらい)お安く利用することが出来ました!!
南房総鴨川 黒潮荘

八岡海岸を見下ろす高台に位置し雄大な太平洋・鴨川松島を一望できます。とにかく海をまじかに感じられる宿です。客室は「和室」「洋室」「洋和室」の3種類から選べ、どの部屋からもオーシャンビューが望めます。

小湊鉄道「里見駅」から途中「鴨川潮さい公園」で一時間ほど遊んで「黒潮荘」に到着したのは、夕方の17時過ぎになりました。

こちら、建物むかって右、客室のある側です。客室は3階まであり、全室オーシャンビューです。

左側は,一階に ”ダイニングルーム” と温泉施設。二階に宴会場。三階に会議室をそなえています。

事前に家族風呂の予約を18時から、食事を19時からとお願いしてありましたので、まあちょうど良い時間です。
受付
エントランスを入るとすぐにフロントがあります。フロントには24時間常時係りの方がいらっしゃているそうで安心です。
荷物は基本自分たちで運ぶようになっています。エントランスにある ”アウトドアワゴン” が利用できます。
受付が終わり鍵を二本あずかったら、館内着を選びましょう。

浴衣と羽織

作務衣もあります。
今回は全員作務衣を選ぶことにしました。

歯ブラシなどアメニティを人数分確保していよいよお部屋へむかいます。
客室
今回、泊まるのは2階の ”212号室” 「あまりりす」。

各部屋、花の名前がついています。

子供連れだと和室が使いやすいですね。障子に指を突っ込まないか気を張りつつ、ひとまずゆっくりしましょう!
あらかじめ布団を2枚敷いておいてくれていました。もう1枚必要なら押し入れからセルフサービスでどうぞ。

部屋からの眺望です。鴨川松島が一望できます。客室は全室オーシャンビュー 外房の海をまじかに感じられます。

お菓子が人数分 (4つ)おいてありました。(ひとつ食べた後写真を撮ってない事に気が付き撮影。
中途半端な写真になってしまいました)「菜の花岬クリームサンド」上品な甘さで美味しかったです。

お風呂セット。人数分(一歳の下の娘分も)バスタオル、フェイスタオル、きんちゃく袋がはいっています。
家族風呂へ
一通り荷物を片付けて、一休みしたらちょうど「家族風呂」を予約した時間になりました。
先ほどのお風呂セットに必要な物を入れてむかいます。

温泉施設は一階のダイニングの先にあります。

「鴨川温泉 なぎさの湯」
単純硫黄泉 効能は
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩 運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、 慢性消化器病、疾病、冷え症、病後回復期、 疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、慢性婦人病 きりきず、糖尿病 とのことです。

むかいは大浴場の入口。露天風呂から鴨川松島の海景色が望めます。
大浴場の利用時間は 15:00~24:00/5:30~9:30
僕と妻は翌朝早く起きて順番に大浴場を楽しみました!
男湯の露天風呂からは海景色が楽しめてとても気持ち良かったです。妻の話では「女湯からは海は見えなかったよ。」とのことでした。

「家族風呂」浴室内。4人でもゆったり入れる大きさです。

露天風呂もついているのですが故障中とのことで使えませんでした。なおす予定も今のところないそうでちょっと残念でした。
下の娘はお風呂大好きで家では真っ先に入れないと癇癪を起すほどですが、ちょっと緊張しているのかかりてきた猫のようにおとなしめ。お湯も41°cと少し熱かったのか早く上がりたがっていました。
入浴時間の1時間をたっぷり使って温泉を楽しみました。
それではもう一つの楽しみ。夕食会場へ急ぎましょう!
夕食
夕食会場は温泉の手前のダイニング。

席はあらかじめ用意されています。要望があれば子供用のイスをセットしてくれます。
本日のお品書きはこちら

今回は「創作会席 なぎさ御膳」

若竹煮 香の物
少し薄味でした。個人的にはもう少し味が付いていて欲しかったです。

鮮魚三点盛り合わせ
今回は ”梶木” ”目鯛” ”わらさ”の三点でした。身が締まっていてとても美味しかったです。

鶏もも肉 胡麻醤油焼き 蕗 花びらの百合根
鶏肉は上品な味付けでおいしいです。蕗と花びらの百合根が添えてあります。

豚肉 白魚 薇 牛蒡 トマト煮
豚肉が柔らかく味付けもちょうど良かったです。

海老とおかひじきの天婦羅
塩でいただきました。おかひじきの天婦羅は初めて食べました。子どもにあげようと思ったら砕けて落っことしてしまいました…。気を付けてお召し上がりください。

茶碗蒸し
竹の子、鶏肉などオーソドックスな茶碗蒸しです。

コシヒカリ白米 赤出汁
旅館のご飯は何でこんなに美味しいんだろう?2回おかわりしてしまいました。

密柑入り牛乳プリン
これ、上品な甘さでめちゃくちゃ美味しかったです。

日本酒をサービスしていただきました。

上の娘にはこちら、キッズメニューのロコモコプレート。
これにデザートの牛乳プリンと飲み物がついてきます。
下の娘には持参したレトルトのビーフシチューを温めてもらい、ご飯は大人分ののおかわりを余分に頂いて取り分け、トマト煮のお肉や野菜、鶏肉の焼き物もすこしづつ分けてあげました。
結果レトルトビーフシチューには目もくれず「お肉もっとちょうだーい。」てなっていました。
ゆっくり食事を堪能して…と、言いたいところですが下の娘が自分の分を食べ終わると飽きてしまって。
「マー!」(ごちそうさまの意味)を連発。「降ろしてくれー!」「歩きまわりたいー!」となってみかねた妻に連れられて退場。
そのままなし崩し的に夕食は終了となりました。
部屋でゆっくり
夕食を食べたら部屋に戻ってゆっくりしましょう。
時間は9時近くなっていましたので、いつもなら子供たちは眠くなる時間ですが今日は特別。
フロントでジェンガやトランプを貸してくれるのでひとしきり遊んで…
ん?10時半になっても眠る気配がないぞ!!
なんなら興奮して布団で「バタン、バタン」下の娘もつられて「ぴょこん、ぴょこん」
「まずいぞ~この子達寝たら大浴場いって、晩酌をして…夜はこれからなんだけどなぁ」
そう思いながら…どうやら全員で寝落ち zzz
気がついたら3時半でした…
「温泉は!?晩酌は!?」 (T_T)
でもまあいいかぁ (^_^)

朝食ビュッフェ
ここの旅館、外房の海沿いの立地ということで。

朝の太陽が美しいのです!
雲が水平線にかかっていたので朝焼けとはいきませんでしたが、朝のこの景色を見るだけでもここに泊まる価値があります!本当に鴨川に来てよかった!!
朝早く起きることが出来たので大浴場にいくことにしました。

温泉へ続く廊下からの風景。早朝の空気の色がすがすがしく気持ちのいい朝です。
妻も入れ替わりで入ってなんとか温泉ミッションクリアしました。
子どもたちもあんなに夜遅かったわりに案外普通に7時ごろ起きだして、7時半くらいには準備が整いみんなで朝食にむかいました。
朝食会場は夕食と同じダイニングで席も昨日と同じところ。

ご飯もののほかにパン類もあります。品数はそれほど多くないですが、ご飯のお供が豊富です。カレーもあります。

魚はその場で焼いて食べます。
とにかくご飯がすすむので食べ過ぎてしまわないように気をつけましょう!
チェックアウト
ご飯の後はプレイルームに立ち寄り。キッズスペースで遊んだり、卓球をしたり。
上の娘が「大きなお風呂に入りたい。」というので妻と二人で入りに行きましたが、どうやら終わってしまっていたようで早々に帰ってきました。残念がっているのかと思いきや、お風呂の入口でアイスキャンディーをもらってご満悦の様子。
荷物をまとめていよいよチェックアウトと思ったのですがここでトラブル。
2本預かっていたはずの鍵が一本しかない事に気が付き大探し…「やばい無くなってたら帰れない!」とほうぼう探しまわって、いったん車に積み込んだ荷物をひっくり返したりして…結局部屋に残していた手荷物の横ポケットにあったそうです。
最後でバタバタしましたが無事にチェックアウトすることが出来ました。
気になるお値段は… 千葉県市町村共済組合員価格
家族4人一泊二食付きで 14,515円 Σ( ̄□ ̄|||)
1人分でもふつうは足りません!今まで利用しなかったのが悔やまれ過ぎます!
館内設備
館内のほかの施設を紹介します。
プイレルーム

プレイルームにはキッズ用スペースと卓球台がおいてありフロントでラケットとボールをかしてもらえます。

キッズスペースです。ボールプールや滑り台があり下の娘にピッタリ。
カラオケルーム
15:00~18:00/19:00~21:00
ルームタイプ | 1時間 | 2時間 |
一室あたり | ¥1,815(税込) | ¥3,630(税込) |
11人+12人用 | ¥3,630(税込) | ¥7,260(税込 |
上記の値段で利用できるようです。
ロビー

青を基調にした落ち着いたロビー。ひとりコーヒーでも飲みながらくつろげば、なんだか贅沢な気分になるでしょう。
売店

部屋においてあった「菜の花岬 クリームサンド」も売っています。
その他 団体様用の宴会場や、県の保養施設ならではの会議室などもあります。
周辺観光
さて二日目の行先は?鴨川周辺の観光スポットを見ていきましょう。
鴨川松島
<黒潮荘より徒歩約1分>
黒潮荘のすぐそば。外房随一といわれる名勝で、大小七つの島々(荒島・弁天島・鵜島・雀島・波涛根島・猪貝島・海獺島)からなります。水平線から昇る朝日を背景にした景色も素晴らしく、「新日本百景」の1つに選ばれています。
戦場公園
<黒潮荘より徒歩約3分>
南房総の恵まれた自然を生かして作られた公園。その昔石橋山合戦で敗れた源頼朝が安房に逃れて来た際に、この場所で地元の豪族との戦いに勝って天下取りの足掛かりを作ったという歴史の残る場所です。嶺岡山系東端の景勝地に広がる園内には、体育館やテニスコートなどの施設や芝生広場など、子供たちと一緒に体を動かすこともできます。
魚見塚展望台
<黒潮荘より車で約5分>
ここは、かつて漁師たちが沖合いにくる魚の群れを見張っていたことから「魚見塚(うおみづか)」と呼ばれています。魚見塚展望台は魚見塚一戦場公園内にあり、女神像「暁風」をシンボルとして嶺岡山系東端の海抜約110m地点に位置し、前原海岸や鴨川松島、仁右衛門島など三方にひらけ、どこまでも続く大海原や鴨川の街並みが一望できます。
前原海水浴場(前原海岸)
<黒潮荘より車で約8分>
JR安房鴨川駅からほど近い市内最大の海水浴場。海水浴シーズンには首都圏をはじめ多くの地域から人々が訪れます。マリンスポーツも一年を通して盛んです。また前原海岸は、初日の出スポットとしても知られ、元旦には早朝から多くの初日の出を待つ人々であふれています。
鴨川シーワールド
<黒潮荘より車で約15分>
シャチ、イルカ、アシカ、ベルーガの4種類の動物パフォーマンスと環境一体型展示施設で、800種11,000点を越える川や海の生き物を飼育展示した水族館です。
道の駅 鴨川オーシャンパーク
<黒潮荘より車で約10分>
豊かな自然や温暖な気候に育まれた鴨川の魅力である「海」と「花」をテーマにした道の駅。太平洋を見ながらのんびり散策できる漁民公園、地場産品の展示即売所、レストラン、喫茶、青空市場など、見所・食べ処がいっぱい。収穫シーズンは農作物の摘み取り体験もできます。
大山千枚田
<黒潮荘より車で約30分>
嶺岡の山並みのふもと、約4haの急傾斜地に階段のように連なる大小375枚の田園。房総半島のほぼ中心に位置し、東京から一番近い棚田として知られています。千葉県指定名勝「鴨川大山千枚田」と周辺の里山と集落の姿は、自然と人間の営みが育んできた貴重な文化的景観。日本で唯一雨水のみで耕作を行っている天水田のため、貴重な動植物もたくさん生息しています。棚田を渡る風をぜひ感じてください。
まとめ
南房総鴨川「黒潮荘」での宿泊でした。
僕的には値段は考慮しなくても、とっても良かったです。
料理も美味しかったですし、部屋も快適でした。
温泉は欲を言えばもっとゆっくり入りたかったなぁと思います。
子供連れだとゆっくりできるのは子どもたちが寝たあと…
なんですが、今回はつられて眠ってしまったので少し残念。
それはそうと、なんといっても素晴らしかったのは朝の海景色でした!
これを見るのがこの宿の醍醐味といっても過言ではないでしょう。
組合員の方は必ず泊ってください。もはや ”義務” です(笑)
そうでない方もとても快適な時間が過ごせますので是非どうぞ!
コメント