子連れでお出かけ!柏「手作り科学館Exedra」の魅力。図鑑のような空間で科学デビュー

子どもの遊び場

「ねえパパ、こども園でお友達が『こうせき』持ってきてて、すっごくキレイだったんだよ」

5歳の長女が突然言い出したそんな一言が、今回の旅の始まりでした。

「こうせき? 宝石のこと?」

「ちがーうー!こうせき!!おじいちゃんにもらったんだって。不思議な石だよ」

スマホで鉱石の写真を見せると、「そう、これ!」と激しくクビを縦に振る娘。

そんなやり取りを見ていた妻が、「じゃあ、前から気になってる場所があるんだけど、行ってみない?」と提案してくれたのが、柏にある「手作り科学館 Exedra(エクセドラ)」でした。

5歳と2歳を連れて、いざ「本物の科学」に触れる小さな冒険へ!

【柏の隠れ家】アパートの一室にある「手作り科学館Exedra(エクセドラ)」とは?

「えっ、本当にここ?」

柏駅から歩いて数分、住宅街にある普通のアパートの前に立ったとき、誰もがそう思うはずです。

手作り科学館Exedra(エクセドラ)は、古い空きアパートをスタッフ自らがDIYで改装して作り上げた、世界でも珍しい「私立の科学館」です。

大きな公立博物館のような派手な設備はありませんが、そこには「北欧の暖炉のある家」をイメージした温かい内装と、現役の研究者や東大・筑波大の大学院生スタッフによる「本物の科学の現場」があります。

アクセス・予約・最新の料金システム

Exedraは、じっくりと対話や体験を楽しめるよう「完全事前予約制」を導入しています。

アクセス

場所: 千葉県柏市末広町9-6 柏嶋屋荘 2F

柏駅西口から徒歩約5分の静かな住宅街です。

車で来館の場合、専用駐車場はありませんので近隣のコインパーキングを利用することになります。

柏駅西口の高島屋裏にはコインパーキングが比較的多く、土日といえど大体停められます。

今回は “ナビパーク 柏末広町第3駐車場” を利用しました。エクセドラまでは徒歩1分

2026年1月現在の駐車料金はこちら、この周辺だいたいこのくらいです。

24時間最大 1,200円 20分 200円

徒歩1分。「すぐそこ」なのですが、非常に細い道に入るため初めての来館時は迷う人がとても多いようです。(実際に僕らも行きすぎました)

駐車場から路地奥へ向かい

ナビパーク 柏末広町第3駐車場から路地奥へ

突き当たりまで行かずに、ここの小道を入っていきます。

突き当たりひとつ手前の路地

すぐ右手に古いアパートがあり、そこが今回の目的地「手作り科学館Exedra」です。

こちらがエントランス

庭側へ回ると入口があります。

入館料(2025年7月19日より改定)

初回:800円 / 1時間 2回目以降:500円 / 1時間

※以前より少し改定されていますが、この体験価値を考えれば納得のお値段です。

入館料やワークショップなど支払いはクレジットカードが利用できました。

アパートの一室との情報だったので、一応現金も用意していきましてが、キャッシュレス対応は助かります。

※PayPayなど、その他の決済方法に関しては事前に確認してください。

【必読】失敗しないための予約・システム完全ガイド

手作り科学館Exedraは、じっくり対話を楽しめるよう「完全予約制」となっています。初めての方でも迷わないためのポイントを整理しました。

  • 予約は「家族で1枠」でOK
    予約サイトのシステム上、1人分しか選べないようになっていますが、「1人=1グループ(家族)」と読み替えて予約します。代表者一人の名前で予約すれば、家族全員で入館可能です。
  • 1日最大2枠(2時間)まで利用可能
    通常1枠1時間ですが、複数のワークショップを体験したい場合などは連続して2枠まで予約できます。
  • 入館料は1人800円(※未就学児は無料!)
    2025年7月からの新料金は小学生以上一律800円です。1枠(1時間)でも2枠(2時間)でも、入館料自体は変わりません。
  • 就学児は無料となっているので、小さいお子さん連れのパパ・ママに嬉しいポイントです。
  • ワークショップは「当日受付」で申し込み
    「ご来館のご予約」枠で予約していれば、展示見学だけでなくワークショップも当日の受付で申し込めます。

※例外: 「銅鏡 鋳造・研磨体験」など、特別な準備が必要なメニューのみ別途予約が必要です。

【注意】予約時刻ぴったりに到着を!
入れ替え制のため、早く着きすぎても館内で待つことができません。

また、近隣への配慮から外での待機も控えるよう案内されているので、「予約時刻ちょうど」の到着がベストです。

まるで「触れる図鑑」の部屋!5歳・2歳と巡る館内展示ツアー

図鑑の中に入って、しかも実際に触れられる。そんなExedraの魅力をルームツアーで紹介していきましょう。

室内設備

古いアパートの庭側から、早速入館。

靴を脱いで、「おじゃまします」って感じでリラックスして科学体験できました。

Exedra 入口

入るとすぐに受付です。参加するワークショップを決めたら、先にお会計を済ませます。

室内はこんな感じで、北欧風の温かみのある内装。

受付横には実験キッドなど販売品。奥のスペースには木製の棚などに所狭しと、骨格標本や化石など「化学」がひしめき合っています。

入口から奥へ

ワークショップなどをおこなうメインスペースはこちら

室内の展示物は自由に見て触れます。

奥のスタンディングテーブルには、動物の毛皮のラグがかかっていました。

ワークショップスペースは写真中央左のショーケース付きのテーブル

「元素」「化石」「人体」「宇宙」と科学にまつわる書籍(だいぶマニアック)な本がたくさんあります。

本棚には興味深い「科学」の本がたくさん

面白かったのはトイレです。

いっけん本棚かと思いきや、正面の隠し扉がトイレになっています。

本棚にカモフラージュされた隠し?トイレ

小物にもこだわりを感じます…

さかなクントイレットペーパー

この他に、別室には「研究部」の小中学生のワーキングルームが設けられています。

5歳の長女も、暖かみのある空間でスタッフのお姉さんに質問したりしながら。終始リラックスしたムードで過ごしていました。

※かたや、2歳の下の娘ちゃんも興味津々ですが、まだ「物を大切に扱う」なんてことはできません。

小さい子供からは目を離さないように注意しましょう!

本物を「見て」「触れる」体験型の展示物

Exedraでは、博物館などの展示物にありがちな「お手を触れないでください」などという注意喚起はほどんどありません。

「見て」「触って」本物を肌で感じることのできる空間です。

飾り棚には本物の動物の頭骨標本があります。

骨格図鑑も一緒に並んでいて「実物に触れながら図鑑で調べる」なんて事もできちゃいます。

頭骨標本と関連した図鑑が並びます
左から「ワニ」「ビーバー」「ハクビシン」「サル」

ワニの頭骨。歯が想像以上に鋭利で噛み合わせも良く、

「この動物に噛まれたら相当やばいな!」

と実感させられました。

ワニの頭骨、噛むのに特化したつくりです

反対側の展示スペースには化石を中心に興味深い展示があります。

実際に「理科の修学旅行」で採掘してきた化石も展示されています。

中央にある灰色の化石は「ユムシ」の糞化石だそうです

ダイオウグソクムシや貝など海の生き物。こちらは化石ではないかな?

海の生き物標本

問題です。なんの生き物の頭の骨でしょーか?!

イルカの頭骨標本

正解はイルカです。

こんな標本を手でもって、噛み合わせを確認したりできるなんて、なかなか体験できません。

ワークショップなどに使うテーブルの中にも、たくさんの標本が詰め込まれています。

ガラスの天板の下、引き出しの中にも標本があります

第二問です。なんの生き物の骨でしょうか?

ヒントはこちらも海の生き物 2文字です。

平たい独特な形状の骨

正解は…

実物と図鑑を比べられました

正解は「ウミガメ」

こんなものもあります。というか実は一番目を引かれました。人体模型です。

人体模型

「檻」な感じが少々不気味です…。

ここExedraのスタッフさんは、東大や筑波大の現役の大学院生や研究者の方々です。

スタッフの紹介カード

それぞれ様々な専門分野をもっていて、来館時にどのスタッフさんがいるかによって、様々な専門的な話を聞くことができます。

僕たちの来館時、対応していただいたスタッフのお姉さんは、「海洋生物の表皮に付着する微生物の研究」をしていらっしゃるそうです。

こちらは質問コーナー

来館時に「これってなぜなんだろう?」と思ったことを質問カードに書いておくと、それぞれの専門家から回答がもらえます。

来館者から研究者への質問の短冊たち

うちの娘も早速質問。

「どうしてイルカは食べた魚の骨が喉に刺さらないの?」

実際の展示物を「見て」「触れる」体験は、大規模な博物館などにある「ガラスケースの向こう」の展示物とは違い、子ども達にとても貴重な体験と刺激を与えてくれます。

科学にまつわるおもちゃ達が、さながら駄菓子屋さんの店先みたいに並んでいます

実験キットやボードゲームなど、普通のおもちゃ屋さんでは見ないグッズが並んでいます。

何故かワクワクするなと思ったら、まるで駄菓子屋さんの店先にいるみたいな感覚になっていました。

科学の力で無人島脱出ゲーム

学校で習う科学の知識とそれを活用して人に伝えるスキル、問題解決能力を育むことができるゲームです。

アーテックの「てのひら実験室」シリーズ

手軽に本格的な実験ができる、人気のシリーズです。

鉱物や化石も数百円から販売中

鉱石の販売
化石の販売

「ちょっと欲しいな」と思いましたが、ショーケースでもないと映えないのでやめておきました…。

我が家のガチャガチャブームは健在です。

こんなところにもガチャガチャの魔の手が!

ここのガチャガチャは可愛いとかそういうことではなく「虫」とか「キノコ」とか「化石」です。

それでも娘達は激しく「やりたい〜!」と要求してくるのでした。

【体験談】5000万年前の輝き!ワークショップ「ジオード・クラッキング(石割り)」に挑戦

今回のメインイベントは、長女がずっと楽しみにしていたワークショップ「ジオード・クラッキング(鉱石割り)」です。

こども園のお友達が持っていた「こうせき」への憧れが、ついに形になる瞬間がやってきました。

スタッフのお姉さんに教わりながら、数千万年の時を経て自分たちの前に現れる「世界に一つだけの輝き」を探します。

5歳と2歳、そしてパパも(笑)、手に汗握るドキドキの体験がいよいよスタートです

ジオード•クラッキングとは

ワークショップの案内プレート

ジオード(晶洞)とは、一言でいうと「中が空洞になっていて、そこに宝石のような結晶がぎっしり詰まった石の塊」の事です。

見た目はただの石のようですが、中には非常に長い(数千年から場合によっては数千万年)かけて、地下水に含まれる成分がゆっくり結晶した「天然の宝石箱」が隠されています。

そのジオードを “クラッキング” (割る)ことで、長い生成の歴史の「第一発見者」に。

この瞬間は子どもでも大人でも鳥肌が立つほどワクワクします。

ここExedraでは、スタッフの方が丁寧に説明してくるので、体験まで、否が応でもどんどん期待が高まりました!

ジオード•クラッキングの流れ

それではいよいよジオード•クラッキングに挑戦しよう!

今回割る石は “水晶” (石英の結晶の中でもはっきりとした形をもつ、無色透明なもの)です。

まずは、今日クラッキングする石を選びます。

今日割るジオードを選びましょう!

石は中にどれくらい結晶が詰まっているかによって、それぞれ重さが全然ちがいます。

欲張りな長女ちゃんは、なるべく重いのをと慎重に選んでいました(笑)

そして僕たちのジオードがこちら

一番重い石を選びました!

それでは、これを割っていきたいと思います。

石を割るには “タガネ” と “ハンマー” を用いて割りたい方向と平行に、石の一点をひたすら叩きます。

すると、ある瞬間に突然石は「パカッ」とまっ二つに割れてくれるんだそうです。

長女、人生初の石割り作業

「トンテンカンテン」それでも石は割れません…

そこで、ママに交代しました。

ママ、人生初の石割り作業

「トンテンカンテン」まだまだ石は割れません…

仕方がないので僕が「人生初の石割り作業」に当たりましたが。

「トンテンカンテン」やっぱり石は割れません…

なにしろ、欲張って?一番重い石を選んだものですから、いくら叩いても割れる気配がありません。

そんな時には秘密兵器「ジオード割り機」を導入しましょう

割りたいジオードを機械にセットして、油圧の力であっという間に割ってくます。

世の中にはニッチな機械があったもんですね。

ジオード割り機でジオード割り

10tもの力を石の一点にかけることができ、どんなに硬い石でもたちどころに割ってくれます!

そして、何千万年もの年月を経て初めてその姿を現した水晶の結晶がこちら。

割れたてホヤホヤのジオード

中身ギッチギチの空洞なしジオードでした!

割れないはずです…。

割れた水晶の結晶をルーペで観測

ルーペで見ると細かい結晶が重なってキラキラ

初めて表に出てきた結晶の第一発見者になった娘は、ずっと大切そうに嬉しそうに割れたジオードを眺めていました!

【想定外】子供より夢中!?実はパパの目が一番輝いていた理由

さて、そんな我が子の様子を見守って風に振る舞っていた僕ですが…

僕の小学生の時代の専門は「宇宙」「恐竜」です。

胸がおどらない訳がありません。

アンモナイトや三葉虫の化石も、ブラックホールジグソーパズルも、ワニの頭骨だって

全部、僕の専門分野なんです!!!

前述の本棚の本でいえば

「生命の星の条件を探る」とか「面白くて眠れなくなる天文学」とか「絶滅できない動物達」とか…

全部「読んでみたい本リスト」に入れていいやつです。

多分しばらくここに住めます!(その場合、人体模型がやっかいな存在になりそうですが…)

小さい時にこういうところが身近にあったらヤバかっただろうなぁ、とつくづく思いました。

科学への入口というだけではなく、大人も魅力してずっと先まで「科学」の道は続いているようです。

その先へ続く道。「研究部」や「理科の修学旅行」

そうなんです、今回体験した展示やワークショップは、Exedraが提供する広大な科学の世界の、ほんの入り口に過ぎません。

パンフレットをめくると、小学生から参加できるさらに本格的な「探究の場」が広がっていました。

君はもう「生徒」じゃない。ジュニア研究者を育てる「研究部」

Exedraには、大学院で研究経験のあるスタッフのサポートを受けながら、子供たちが自ら問いを立てて実験・観察に挑む「研究部」があります。

ここでは、教科書の答えをなぞるのではなく、まだ誰も答えを知らない問いに「研究者」として挑むことも。

学年に合わせた4つのコースが用意されており、無理なくステップアップできる仕組みになっています。

  • プレコース(小学2年生): 理科や科学の基礎に親しむ準備期間
  • トレーニングコース(小学3年生以上): 実験ノートの書き方や器具の使い方など、研究の基盤を習得
  • ステップアップコース: 与えられたプロジェクトを自ら考え、やり遂げる力を養う
  • チャレンジコース: 自分で問いを立て、一人前の研究者を目指して存分に探究する

「もっと知りたい!」という好奇心が芽生えたら、ここは最高の居場所になりそうです。

フィールドへ飛び出す!「理科の修学旅行」

科学の探究は、科学館の中だけでは終わりません

季節ごとに自然のフィールドへ飛び出し、自分の目と手で試料を採集・調査する「理科の修学旅行」も開催されています。

  • 夏: 房総半島での磯の生き物観察、ビーチコーミング、化石発掘
  • 冬: 苗場での雪の結晶観察、雪崩の実験、冬の星空観察
  • 春・秋: 柏近郊での炭作り、淡水の生き物探し、太陽観察

事前の実験や現地でのレクチャーを交えて学び、採集した試料や研究の成果を館内に展示して社会へ発信する。そんな、科学館ならではの本格的なスタディツアーです。

詳しく知りたい方は公式サイトへ!

Execrable公式サイトはこちら

入部説明会の情報や、次回の「修学旅行」の開催予定などは、公式サイトやSNSで随時更新されています。

数年後、我が家の娘達が「研究者をめざす!」なんてなってたら楽しいだろうなと想像が膨らみます。

まとめ|背伸びしない「マイルドな科学デビュー」が親子に最高だった

「科学」の入口への扉は案外近くにありました!

娘の様子を見ていると、まだまだ「科学にガッツリ引き込まれる」というよりは

「キレイな『こうせき』が手に入ったし、早くお友達に見せてあげたい!」

といったところでしょう。

でも、日々の会話の中に「キレイな石の結晶、割ったんだよねー」とか、「カメの骨ってアイスクリームみたいな形だったねー」とか。

ちゃんと心に刻まれているみたいです。

暖かい空間で、優しいスタッフのお姉さんとお話しながら「科学」に触れてみる。

そんな『背伸びしない科学デビュー』を、ぜひお子さんと一緒に楽しんでみてください。

もしかしたら “偉大な科学者” の第一歩はこんなところにあるのかもしれません!

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