子育てをしていく上で夫婦間の協力はとても重要です。でも、気が付くと同じ方向を向いているはずなのに、「何でそうなるんだよっ!」て、すれ違う事ってありませんか?
そんな時、夫婦で「VIA強みテスト」をやってみたら、お互いの考え方や価値観の違いがよくわかりました。
今回はその結果をもとに、お互いの ”違い” 最大限に活かして ”より良い家庭” を築く戦略を、考察してみたいと思います。
VIA強みテストとは?

「強み」という考え方は、ポジティブ心理学の第一人者であるマーティン・セリグマン博士が提唱したものです。
セリグマン博士は「人は欠点や弱みを直すことにばかり目を向けるのではなく、自分の強みを知り、それを伸ばすことでより良い人生を送ることができる」と述べています。
VIA強みテストは、この考え方に基づき、個人の持つ24の性格的な強み(例えば「好奇心」「忍耐力」「公平さ」など)の中で、特に自分にとって自然で得意なものが何かを明らかにしてくれるツールです。
このテストを受けることで、
- 自分はどんな価値観を大事にしているのか
- 何を「強み」として活かせるのか
を知ることが出来ます。
夫婦でうまく活用すれば、お互いの強みを活かしつつ、欠点を補いより良い子育てにつなげることが出来ます。
アカウントを作成し、言語設定を「日本語」に変更することで、日本語での受験が可能です。
パパ 52歳の診断結果

僕の診断結果です。嫌いにならないで下さい…。お願いです…。
強み
- 公平さ
感情に流されず、誰に対しても平等に接することができる。 - スピリチュアリティ
人生の意味や価値について深く考え、より良い未来を信じる力がある。 - 向学心(学ぶことへの愛)
新しい知識を吸収し、成長することを楽しめる。 - 好奇心
興味を持ったことを探求し、深掘りすることができる。 - 大局観(視点)
物事を広い視野で捉え、冷静に判断できる。
弱み
- 忍耐力
コツコツ地道に続けるのは少し苦手。 - リーダーシップ
チームをまとめるより、自分のペースで進めたいタイプ。 - 優しさ
他人のために尽くすよりも、自分のやりたいことを優先しがち。 - 自己制御
感情や欲望に流されることがある。 - チームワーク
協調性よりも個人プレーを好む傾向。
つまりパパってこんな人
理論派で感情に流されない冷静沈着なタイプ。
興味のあることに関しては、とことん突き詰めて考えることを好み、知識を増やすことに喜びを感じます。
ただし、忍耐力や人に寄り添う優しさはあまり得意ではなく、自分の世界に入り込みやすい。
忍耐力が低いはずなのに、なぜか日々忍耐をしいられて我慢強くなるという稀有な特性を持つ(笑)
ママ ○○歳の診断結果

こちら、妻の診断結果です。優しい子供たちのママですね!
強み
- 愛情(愛)
他者との親密な関係を大切にし、思いやりと温かさをもって接する。 - 感謝
日常の中で小さな幸せや周囲の人への感謝を忘れず、大切にする。 - 忍耐力
一度決めたことを最後までやり遂げる。困難な状況でも粘り強く続けられる。 - 美と卓越性の認識(審美眼)
美しいものや丁寧な暮らしに価値を感じ、日々の中に楽しみを見つけられる。 - 向学心(学ぶことへの愛)
新しいことを学ぶことが好きで、知識を深めることに喜びを感じる。
弱み
- リーダーシップ
チームのまとめ役になるのは少し苦手。 - チームワーク
チームでの協働より、個人でじっくり進める方が得意。 - 公平さ
全体を見て平等に扱うよりも、目の前の人に寄り添うことを重視する。 - 大局観(視点)
広い視野で判断するよりも、身近なことに焦点を当てる傾向。 - 勇気
強い信念を持って行動することはやや苦手で、波風を立てない穏やかな関係を好む。
要するにこういう人
人に寄り添い、感謝を忘れず、愛情深くサポートできる優しいタイプ。
家庭や子育てにおいては「やさしさ」と「根気強さ」を発揮し、困難な状況でも諦めずに粘り強く取り組める。
一方で、リーダーシップや大局的な視点はやや苦手で、視野が狭くなってしまう事も。
何気ない日常の中の「美しいもの」を見つけるのが得意な、心豊かな人。
お互いの強みがぶつかるところは?

子育ての中で、僕たち夫婦の強みがぶつかることもよくあります。
例えば、妻は「子どもたちのケアを細かく丁寧にしたい」「感情に寄り添った交流を大切にしたい」というタイプ。だから、子どもの気持ちや小さな変化に敏感で、日々のちょっとしたことも丁寧に対応しようとします。
一方、僕は「家族で楽しく過ごすことを優先したい」「何事も理屈で解釈しようとする」タイプで、つい「まあ大丈夫っしょ!」と大らかに構えてしまうことが多いです。
お互いに「リーダーシップ」という強みには欠けるので、結局は妻がかじ取り役を担いがちで、そこでストレスがたまってしまうこともあります。
(と、こうやってまた客観的に述べる僕…笑)
より良い家庭を築くためにとるべき戦略

子育てにおいてこのような ”強み” や ”価値観”の違いは、時にぶつかり合いの原因になります。しかし上手に付き合えば「家族の強み」として、僕たちのとても強力な武器になってくれる可能性があります。
では、どうやってお互いの強みを活かしながら、より良い家庭を築くことが出来るのでしょうか?
私たちが意識しなくてはいけないのは、お互いの強みを理解するだけじゃなく、強みを何倍にも活かすための協力の仕方です。
正直、実際にはまだうまくできていない部分も多く、「どうしたらもっとお互いの強みを活かし合えるのか?」 は、これからの課題だと感じています。
このテーマについて、私たちなりに考えていることや、これから試していきたい工夫について、次にまとめてみます。
役割分担は “得意領域×補完” で決める
子育てにおいて、様々な場面での意思決定はとても重要です。子どもにとっての最善を考えて、決めていく作業はとてもストレスを伴う場合があります。
それが夫婦のどちらかにかたよってしまうと、負担が大きくなってしまうでしょう。(うちの場合、妻にかたより気味です)
「冷静に全体を見渡せるパパ」「細かいところに丁寧にケアできるママ」の強みを活かしていけば最良の決断ができるかもしれません。
- パパ は「好奇心」「大局観」を活かして、大きく方向性をうちだす
- ママ は「愛情」「思慮深さ」で、細かいケアや危険回避、感情のケアを担う
- 両者のあいだで「ここはパパが方向性をきめてくれる?」「ここはママにチェックしてもらえると助かる」と確認し合い、役割分担をきめていく
定期的に“振り返りミーティング”を設ける
週に1度、時間を決めて、子育ての懸案事項の確認やこれからの動きなど共有する。
- 今、問題になっていること
- 懸案事項の進捗状況
- これからどうするか?
etc…
お互いに思っていることを伝えて、同じ方向をむいているか確認しましょう。
“リーダーシップ” を交替制にする
二人ともリーダーシップに自信がないので、
週替わりリーダー制を採用
例えば、今週はパパが「お出かけの予定」「1週間の献立」を考え、翌週はママが考える等
こうすることで、どちらか一方に負担が偏らず、ママのストレス軽減にもつながります。
小さな“感謝&ねぎらいを日常に
これはパパが特に意識しないといけない項目です。
心のつながりや思いやりを特に大切にしているママに、日頃の感謝を言葉にして伝えましょう。
「いつもありがとう!」
まとめ
夫婦間の強みや価値観の違いを理解して上手く使いこなすことで、1+1 を 百にも千にもすることができます。皆さんもパートナーと ”どんなことが得意でどんなことが苦手か” 共有してみて下さい。
そんな強みを活かし合いながら、「一緒に子育ての舵を握る」ことが大事だということ。
大きな目標は「子どもたちがのびのびと成長できる家族を作る」こと。
そのために、日々の小さな選択や役割分担を、お互いの得意を生かしながら進めいきましょう。
僕たち夫婦も、まだまだ実践できていない事ばかりですがお互いに協力して「僕たちらしい子育て」を見つけていきたいと思います。

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