「週末、子供を思い切り遊ばせたいけれど、いつもの公園の遊具だけでは物足りない…」
「もっと木や土に触れて、五感を使うような体験をさせてあげたい…」
そう感じているパパ . ママにぜひ訪れてもらいたいのが、千葉県柏市にある
“増尾城址総合公園“ です。
住宅地のすぐそばありながら、一歩足を踏み入れればそこは別世界。
中世の城郭の跡地を活かした広大な森は、まさに「自然のアスレチック」です。
今回は、増尾城址総合公園で楽しめる “自然体験” を中心に
子連れで訪問する場合のポイントなど、詳しくご紹介します。
増尾城址総合公園

増尾城址総合公園は千葉県柏市にある自然林に囲まれた静かな公園です。
ここは、「森の中のお散歩ゾーン」(旧公園)「森と丘の冒険ゾーン」(新公園)「水辺のいきものゾーン」(ビオトープ)の3つのゾーンからなり、四季を感じながら様々な楽しみ方ができます。
アクセス
電車でのアクセス
新柏駅(東武アーバンライン)より徒歩 25分
増尾駅(東武アーバンライン)より徒歩20分
どちらもそこそこ距離があります。子どもの歩くスピードを考えると、もう少しかかると考えた方がよいでしょう。
バスでのアクセス
上郷バス停より-旧公園側 徒歩7分(柏駅東口から南柏駅東口行きに乗車)
※ 1日の運航が3、4本程度と非常少ないです。
名戸ヶ谷記念病院前バス停より-新公園側 徒歩10分(柏駅東口から新柏駅行きに乗車)
駐車場
駐車場は利用ゾーンに合わせてそれぞれ用意されています。
「森と丘の冒険ゾーン」管理事務所前駐車場(63台): 公園のメイン駐車場で、バーベキュー広場やアスレチックに近いです。開場時間は9:00〜17:00となっています [4, 3]。

「水辺のいきものゾーン」ビオトープ前駐車場(20台)
水辺の生き物観察や「増尾湧水」へ行くのに便利です [4, 3]。

「森の中のお散歩ゾーン」城跡側駐車場(6台): 城跡(歴史遺構)エリアに直結していますが、台数が非常に少ないため注意が必要です [4, 3]。

開園時間
公園自体に
開園時間の制限はありません。
ただし、管理事務所前の駐車場は 17:00で閉鎖されてしまいます。

最大の魅力:五感で楽しむ「自然体験」
増尾城址総合公園の最大の魅力は、都会のすぐ隣でで本格的な「自然体験」ができるということです。
「森と丘の冒険ゾーン」(新公園)から「森の中のお散歩ゾーン」(旧公園)までの散策路は、散歩というよりは「山歩き」に近い体験が可能で、大人の足で1時間ほどの行程を楽しむことができます。
森の散策路
新公園側から旧公園方向へと続く散策路は常緑樹の生い茂る本格的な森の様相。

旧公園側へ続く歩行路は緩い降り道になっています。

降りきった先に、増尾城の遺構が残る旧公園側の裏口があり、歴史的にも興味深いエリアに入ります。

旧公園側はまた一味違った趣の昔の公園的な風景が広がります。

生き物観察
自然に囲まれた環境の各所には、さまざまな生き物が生息しています。
冬の時期には残念ながらあまり出会うことは出来ませんが、春から秋にかけては園内各所で生き物の観察をすることができます。
ビオトープに生きる水辺の生き物。湿地帯に生息するカエルやザリガニに間近で触れることができ

葦の生い茂る池には、姿は見えませんが野鳥の鳴き声がひっきりなしに響いています。

「森と丘の冒険ゾーン」では季節の昆虫を見つけることができ、夏場にカブトムシなどを捕りにくる子どもも多いようです。

季節を感じる
限りなく自然に近い森と、ビオトープなど整備された空間。
どの季節に訪問しても、その季節ごとの匂いに出会うことができます。
【春】お花見と目覚めの森
春になると、公園入り口付近や広場を美しい桜が彩ります。

でも、本当の楽しみは森の中にあります。冬の間眠っていた木々が一斉に芽吹き、鮮やかな黄緑色の「新緑のトンネル」ができるんです。
【夏】生き物たちの賑やかな声
夏は、この公園が最もエネルギッシュになる季節。クヌギやコナラの木が多く、カブトムシやクワガタを探す子供たちの瞳が輝きます。
ビオトープでは水辺の生き物、カエルやザリガニを発見。都会の隣で里山体験を楽しめます。

【秋】天然の楽器と落ち葉の絨毯
秋の深まりとともに、森は赤や黄色に染まります。どんぐりや松ぼっくりが足元にたくさん転がっていて、子供たちにとっては宝探しの会場に!

【冬】歴史の声を感じる季節
意外なオススメが冬です。凛とした空気の中で静かな森に野鳥の声が響き、少し神聖な気配を感じます。また、木の葉が落ちることで、夏の間は見えづらかった「お城の跡(空堀や土塁)」の起伏がくっきりと姿を現します。

タイムトラベル気分!お城の跡がそのまま遊び場に

先ほども述べた通り、旧公園側は昔のお城の遺構を残した歴史的にも興味深いエリアになっています。
800年も前から時代時代の地域の人々が行き交った、歴史に思いを馳せて訪れてみましょう。
「増尾城」ってどんな城?

増尾城の始まりは鎌倉時代、下総国(現在の千葉県北部)を中心に勢力を持っていた千葉氏の一族、相馬師胤(そうま もろたね)が、母の遺領を継いでこの地に城を築いたという伝承があります。
その後、戦国時代に入ると、やはり千葉氏とゆかりの深い高城氏の家臣、平川若狭守が城主となります。現在残る大規模な空堀や土塁はこの時期に改修・整備されたものと推測されます。
1590年(天正8年)豊臣秀吉による小田原征伐において、本城である小金城(松戸市小金)が豊臣軍に降伏した際に、支城である増尾城も開城、廃城になったと思われます。
地形の不思議
増尾城址総合公園「森の中のお散歩ゾーン」の激しい起伏は、かつての戦いの城の記憶を残す地形です。
堀切を歩き

主郭、副郭のあるエリアへ
土塁なども保存されています。

子どもの遊び場になっている、広場部分に向けて急勾配になっています。

戦国時代に思いを馳せる
副郭のあったところに、案内板があります。

縄張り図もありますので

AIに頼んで、当時の様子をイメージにしてもらいました。

戦国時代の増尾城はいつ戦闘が起きても良い、最新鋭の備えをもった実戦的な城でした。
しかし、記録に残っている限りでは、増尾城で直接の戦闘はなかったようです。
豊臣の巨大な勢力の前に戦わずして幕を閉じた口惜しさが伝わってくるようです。
子どもの喜ぶ、遊び場ガイド
ここでは、子ども達が夢中で遊べる4つのエリアを紹介します。
アスレチック遊具
柏市観光協会のホームページなどでは、アスレチックの遊具は7基あると謳われていますが、2026年1月現在アスレチック遊具は3基のみとなっています。



新しい遊具を設置中
今年に入って工事が始まったようです。
どんな遊具が出来上がるのか、詳細がわかったらお知らせします!

芝生広場
管理事務所奥には芝生広場があります。
広さはさほど広くないですが、子供達が遊び回るには充分。
今回の工事で、芝生広場の奥側に養生されていましたので、新しく遊具が設置される模様です。

森の中のを探検
増尾城址総合公園の最大の魅力のひとつ。
森の中での自然体験
季節によって色々な発見があり、子どもたちにとってとても大切な自然と触れ合う体験を存分に味わうことができます。

お城の遺構がそのままアスレチック
「森の中のお散歩ゾーン」では、かつてのお城の遺構がそのまま、起伏に富んだ自然のアスレチックに。
地形のアップダウンを使って忍者ごっこなどをすれば気分は戦国時代です。

準備ができれば冒険はもっと楽しい!「パパ・ママ安心お出かけガイド」
増尾城址総合公園は、ありのままの自然が残る素晴らしい場所ですが、裏を返せば「至れり尽くせりの高規格公園」とは少し違います。未就学のお子様(特に歩き始めの1〜2歳児や、好奇心旺盛な3〜5歳児)を連れて行く際に、親御さんが「これを知っておけば、心の余裕が5割増しになる!」という情報をまとめました。
園内設備:あらかじめ知っておきたい「現場」の状況
公園に着いてから「えっ、ないの!?」と慌てないために、まずはインフラチェックです。
管理事務所

「森と丘の冒険ゾーン」管理事務所前駐車場前にある管理事務所(ん、あたりまえか…)
僕の知る限り、駐車場の利用時間には管理人さんが常駐。万が一の場合にも安心です。
バーベキューの受付などはこちらで。
窓口の横に自動販売機もあり、夏場の水分補給も安心です。
トイレは場所によって設備が全然違う!
未就学児連れで最も気になるのがトイレ事情ですよね。園内には数カ所トイレがありますが、おすすめはオムツ替えの台などがある2箇所
「水辺のいきものゾーン」駐車場付近トイレ
ここのトイレはオムツ台などの設備が整っていますので、小さい子ども連れでも安心して使用することができます。

オムツ台など完備、なかなかキレイです。

「森と丘の冒険ゾーン」バーベキュー場横トイレ
こちらもオムツ台など設備が整っています。バーベキュー利用やアスレチック利用の場合こちらのトイレがおすすめです。

設備も充分

管理事務所裏トイレ
前述の管理事務所の裏にもトイレがあります。
オムツ台などの赤ちゃん向けの設備は用意されていませんが、いつもキレイに管理されています。
旧公園側トイレ
「森の中のお散歩ゾーン」は、古い公園の様相を呈した
まさに「手洗所」といった趣のトイレがあります。
こちらに遊びに来るなら、前もってトイレを済ませておきたいですね。

自然の中でランチ!バーベキューサイトの利用システム
増尾城址公園には、緑に囲まれて食事が楽しめるバーベキューサイトがあります。未就学児連れで検討している方は、以下のルールを事前にチェックしておきましょう。
- 完全予約制です: バーベキューを行うには事前の申し込みが必要です。詳細は管理事務所へ問い合わせてみてください。
- 利用料金は小学生以上、1人 100円です。
- 利用時間: 年末年始を除く通年利用が可能で、時間は10:00〜16:00(最長6時間)となっています。
- 持ち込みスタイル: 用具や食材はすべて利用者側で用意・持ち込みが必要です。公園側でのレンタルや販売はないので、忘れ物がないように準備しましょう。
- 火の扱いに注意: 指定場所以外での火気使用や、地面で直接火を焚く「直火」は固く禁止されています。
- 後片付けまでがセット: 使用済みの炭や灰は専用の置き場へ。それ以外のゴミはすべて持ち帰りとなります。
およそ10区画の利用スペースがあります。

炊事棟

こちらのサイトは「バーベキュー利用者以外の方の飲食」は遠慮してくださいという案内が出ています。また、カラオケなど他の方の迷惑になる行為もNGです。未成年者のみの利用もできないため、必ず保護者が付き添って、ルールを守りながら楽しい思い出を作ってくださいね。
バーベキューサイト区画予約 : 04-7166-6701
【保存版】パパ・ママのための冒険準備リスト
増尾城址公園への「冒険」を家族みんなで笑顔で終えるために、パパ・ママにぜひ知っておいてほしい準備と服装のポイントをまとめました。
この公園は、きれいに舗装された遊歩道だけでなく、本物の「森」が遊び場になります。未就学のお子さんは特に、どんぐりを見つけたり斜面を滑り降りたりと、全身を使って遊ぶはず。親御さんも「汚れてもいいよ!」と広い心で見守れるよう、事前の装備を整えておきましょう。
服装のポイント
- 汚れてもいい長ズボン: 虫除け対策はもちろん、お城の遺構(斜面)を滑り降りる際に肌を守ってくれます。
- 履き慣れたスニーカー: 落ち葉や木の根っこで滑りやすい場所があるため、親子ともにサンダルは避けましょう。
- 脱ぎ着しやすい上着: 森の中は日陰が多く、外気よりひんやり感じることがあります。
必須の持ち物
- 虫除け&痒み止め: 豊かな自然の証拠ですが、夏から秋にかけては必須アイテムです。
- お着替えセット(一式): 泥遊びや草の汁で汚れるのは日常茶飯事。靴下の替えもあると安心です。
- 除菌ウェットティッシュ: 木や土に触れた後、サッと手を拭いておやつタイムにするために重宝します。
- 大きめのビニール袋: 汚れた服や、お子さんが拾い集めた「宝物(石や枝)」を持ち帰るのに役立ちます。
あると便利なもの
- 抱っこ紐: ベビーカーでは進めない「森の奥」へ行く際の強い味方です。
- レジャーシート: 芝生広場で休憩したり、お弁当を食べたりする際に必須です。
ベビーカーは使えるの?:正直に申し上げますと……
結論から言うと、「ベビーカーは使えるけれど、冒険には不向き」です。
- 使えるエリア: 駐車場から芝生広場、舗装された平坦な道まではベビーカーでスイスイ行けます。赤ちゃんを寝かせたままマイナスイオンを浴びる散歩なら、これでも十分。
- 使えないエリア: 今回の目玉である「お城の遺構」や「森の散策路」は、階段や木の根っこ、急な斜面のオンパレードです。ベビーカーで行こうとすると、パパが「ベビーカーを持ち上げて登山する」という、筋トレ修行のような状態になってしまいます。
まだ歩きが不安定なお子様や、すぐ「抱っこ!」となる時期の子を連れて森の奥へ行くなら、抱っこ紐を車に積んでおきましょう。両手が空いている方が、お子さんと一緒にどんぐりを拾ったり、斜面を支えてあげたりと、楽しさが倍増しますよ。
まとめ 増尾城址総合公園で最高の自然体験を!
「自然体験」が子どもの成長に良いことは科学的に証明されています。
以前に書いたブログでも取り上げましたのでよかったら読んでみて下さい。
自然保育ってどんなもの?自然保育におけるメリット • デメリットはどんなところ?
でもそんなに頻繁に遠出はできませんよね。
遠くの山まで連れて行かなくても、私たちのすぐそばに豊かな自然に囲まれた「本物の森」がありした。
土の匂い、風の音、木の葉の感触
五感をつかって見つけたひとつひとつの発見は、どんな図鑑よりも深く心に刻まれます。
大人にとっても、自然を感じながら子どもと同じ景色を見つけられる瞬間は、何よりも大切な時間になるでしょう。
次の週末、いつもより着替えを余計に持って
増尾城址総合公園で最高の自然に触れてみませんか?

