スパリゾートハワイアンズが順次リニューアル【part1】外資が変える老舗リゾート

レジャー施設

2025年 9月 19日にテレビ東京で放送された

ガイアの夜明け 復活!ハワイアンズ~外資が変える老舗リゾート~

福島県いわき市にある老舗リゾート スパリゾートハワイアンズ を外資系企業 “フォートレス・インベストメント・グループ” が買収

東日本大震災や新型コロナで行き詰まり始めた経営を立て直し、この先50年60年 ”勝てる企業” をめざすという内容のものでした。

テレ東BIZ ガイアの夜明け 復活!ハワイアンズ~外資が変える老舗リゾート~

それに伴い、費用をかけて大規模リニューアルがなされるとのことですので、その概要と

娘を連れて何度か(3回)お邪魔した子連れユーザー目線でこんなふうになったらさらに素敵なのになぁ〜

という願望を2部にわけてお伝えしていきたいと思います。

スパリゾートハワイアンズ

スパリゾートハワイアンズは 常磐興産株式会社 が運営してきた、日本のテーマパークの先駆けとも言える老舗リゾートです。

開業は 1966年、来年 2026年で60周年を迎え、僕の子どもの頃は “常磐ハワイアンセンター” という名称で親しまれていました。

1990年に現在の スパリゾートハワイアンズ に名称を変更

大規模屋内プールと温泉レジャー施設、隣接のホテルを兼ね備えた複合型テーマパークになっています。

子どもの頃からその存在は知っていましたが、僕にとって

“まだ見ぬあこがれの地” 状態で、ようやく初めて訪れる事ができたのは長女の2歳の誕生日 2022年のことです。

ガイアの夜明け

9月19日に放送された ガイアの夜明け では。米国のフォートレス・インベストメント・グループ による買収と今後の展望についてのべられていました。

要点は以下の通り

フォートレス・インベストメント・グループによる買収

米国資本の フォートレス・インベストメント・グループ

日本法人では、かんぽの宿の再生(亀の井ホテルチェーン展開)など、大手ホテルの買収、再生を手掛けてきています。

2024年 11月にスパリゾートハワイアンズを経営してきた ”常磐興産株式会社” の株 85%を取得して買収。経営参画にのりだしています。

主導するのは フォートレス日本法人のマネージングディレクターにして、その子会社 アイコニア・ホスピタリティ株式会社 の代表取締役会長 山本俊祐(やまもと しゅんすけ)氏 です。

常磐興産株式会社

対して、これまでスパリゾートハワイアンズを経営してきた 常磐興産株式会社。

現在の社長は生え抜きの 関根一志氏。

その前身は1800年代まで遡り、日本一の石炭採掘坑であった 常磐炭鉱 の経営を担っていました。

しかし 1960年代、石炭に代わり石油が主なエネルギー資源となり、炭鉱産業は急速に衰退。これによって、磐城炭礦も存続の危機に直面してしまいました。

そんな中、炭坑の地下から湧き出る温泉という「負荷」を、逆手にとって活用するアイデアが生まれます。具体的には、”温泉”と”ハワイ風”の演出を組み合わせたレジャー施設の構想だったのです。

1966年1月15日、こうした発想のもとに、日本で初めての本格「温泉+テーマパーク」施設として 常磐ハワイアンセンター(現在の スパリゾートハワイアンズ) が開業。これが、常磐興産の“第2の出発点” となりました、

そして今回、フォートレスの傘下に入りこの先50年60年勝てるリゾート施設へと”第3の出発”をきることになったという訳です。

番組ではフォートレスの山本氏と、常磐興産の関根氏の文化の違いからくる意見の相違などを抱えつつも、共に前を目指す姿が描き出されていました。

スパリゾートハワイアンズが抱える 2つの問題点

来年2026年で60周年の歴史を誇る スパリゾートハワイアンズですが、震災や新型コロナの影響を受け厳しい経営を強いられています。

現在大きく分けて、2つの問題点が挙げられます。

問題点 ① 多額の借金と施設の老朽化

2011年の東日本大震災による半年にも及ぶ施設の閉鎖とリニューアルを伴う補修。2020年からの新型コロナウイルスの蔓延で一時的に休業状態。

現在、客足は戻ったとはいえ、その影響も含めて負債総額 280億円にものぼり、顧客満足度につながる適切な設備投資ができなくなっている現状です。

それに加えて、開業60周年を迎えようとしている施設は老朽化が進み、老舗リゾートとして重要な岐路に立たされています。

問題点 ② 曖昧になったコンセプト

番組の中では、フォートレスの山本氏が現状の施設を視察。

以下のような問題点を指摘しています。

  • エントランスがガチャガチャしている
  • プールサイドの売店エリアが野球場のバックヤードみたい
  • 飲食スペースは社員食堂みたい
  • フラミュージアムに客が少なく、客を楽しませることを考えていない
  • 年間フリーパスがビジネスとして成り立っていない
  • フードメニューの見直し

長い年月が経つにつれ、一番重要なコンセプト “日本にいながらのハワイ体験” が薄れてしまっているのです。

「いたるところにハワイがある」をコンセプトに

この老舗リゾートを復活させる鍵となるのは、やはり “ハワイ” の擬似体験の追求でしょう。

山本氏はこんな風に表現しています。

「いたるところにハワイがある。」

「擬似ハワイ体験のアップデート」

外資の力を得て新しいスパリゾートハワイアンズのコンセプトとなるのは、原点回帰 “ハワイ” なのです。

再生へ向けて変革させてゆく

では、具体的にどのような変革を実現させようとしているのでしょうか?

番組の中で、今の施設ありきでの変革を考える関根氏に対して

山本氏は「お金をかけて、施設自体を変える」と名言しています。

これまでの伝統を尊重しつつも、それにとらわれない変革を目指すということでしょう。

番組内で具体的に述べられていたリニューアルのアイデアは以下の通りです

フードメニューの見直し

山本氏曰く「ハワイアンズの最大のウォークポイントはフード」

様々な口コミにも、ホテルなどで提供される食事にハワイが感じられなかったとあるように、

ファミリー向けのメニューラインナップに寄っていった結果 “ハワイ” の要素が薄まっていました。

そこで、2025年4月よりホテルのバイキングメニューを “ガーリックシュリンプ” や “ロコモコ” といった ハワイを感じられるメニューにリニューアル。

2025年12月にはホテルハワイアンズのロビー奥に

“ワイキキテラスカフェ”

もオープンし着々と新しいハワイアンズにアップデートされているようです。

フラステージの改修

スパリゾートハワイアンズといえば、すぐに思い浮かぶのが フラステージ です。

現在フラガールが43人在籍、

現役のフラガールから

「夏場などステージが暑すぎて、踊っていられる環境じゃない」

との訴えが上がっていました。

現時点で具体的な改修のアナウンスは出ていませんが、施設の順次リニューアルの中でどのようなステージになるのか楽しみなところです。

フラミュージアムのリニューアル

番組の中で「客を楽しませることを考えていない」と評されていたフラミュージアム。

ハワイを代表する文化、フラの歴史や物語。映画「フラガール」関連の資料。炭鉱時代からの歴史など貴重な展示がなされていましたが、アミューズメント性にかけていました。

2025年11月10日より、全面リニューアルのため一時閉館となっており、どのようなミュージアムになるのかとても楽しみなところです。

プールサイドにツリーハウスバーの設営

プールサイドに南国風の “ツリーハウスバー” を設営、大人のためのリゾートスペースを設けようというプランです。

バーというからには当然アルコールの提供も視野に入れているのですが。

常磐興産社長の関根氏は

「アルコールと水遊びは一致しない」

とアルコールと水遊びの危険性をから否定的な見解を示していました。

子どもの遊べるハワイアンズに重点をおく関根氏と、ファミリー層以外の客層を、開拓したい山本氏の思惑がすれ違う様が描かれていました。

年間フリーパスの廃止

もう一つ物議を醸し出していたのが、年間フリーパスの廃止です。

山本氏の主導で2025年3月をもって廃止されました。

年額 44,000円で一年間利用し放題の年間フリーパス。(他にもナイトプランなどもあるようです)

温泉への入浴も可能ですので、地元の高齢者中心に愛されてきました。

毎日利用すると、一回あたり120円。

銭湯よりも安い価格に、商売として成り立っていないとの判断が下されます。

擬似ハワイを体験提供するリゾート施設と、格安な銭湯というアンバランスさを是正する必要があったのでしょう。

代替え案として、入場料を半額にするという地元割が導入されています。

コンセプトの統一を進める山本氏と地元貢献を保持したい関根氏の意見の食いちがうところでもありました。

常磐炭鉱遺跡ツアー

スパリゾートハワイアンズのルーツとなる常磐炭鉱。

その遺跡と周辺の観光資源を巡り、いわき市の歴史に触れることのできるバスツアーが開催されました。

2025年12月、最新のツアー内容は

常磐炭鉱「産業遺産」と国宝「白水阿弥陀堂」を巡る旅

普段のハワイアンズとまた違った、新しい魅力になるかもしれません。

まとめ 伝統と変革のジレンマを超えて、新しいスパリゾートハワイアンズへ

外資による買収という大きな節目に、現場を担ってきたスタッフの間には先の見えない不安が広がっていました。

「先が見えないから怖い、今までのこの歴史は崩れないと信じている」

そんなスタッフの声が語られていました。

この先50年60年、勝てるリゾートになるためにスタートをきったスパリゾートハワイアンズ。

伝統と変革の間で揺れ動き、確実に前へ進んでいくものと思われます。

2028年1月までに、110億円をかけて順次リニューアルされるこれからの スパリゾートハワイアンズ に期待を込めて見守ってゆきたいと思います。

第二部 スパリゾートハワイアンズが順次リニューアル 【Part2】子連れユーザー目線で期待したいところ に続く

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