小さい子ども連れで博物館見学って結構難しいですよね。
「博物館の興味深い展示に触れさせて、好奇心の芽を育ててあげたい」
という親の思いとは裏腹。
「飽きて、グズって、グタグタになる」なんてこともよくあります。
僕も先日訪問した上野の「国立科学博物館」での特別展「大絶滅展」で、
あまりの人の多さに家族共々絶滅しそうになりましたが…。
そんなジレンマをお持ちの親御さんに、ぜひおすすめしたいのが博物館主催の「ガイドツアー」です。
2026年 5月9日の土曜日。ゴールデンウィークを終えた最初の週末
茨城県坂東市にある「ミュージアムパーク茨城自然博物館」に遊びにいった際、
常設企画で開催されているガイドツアーに参加してみました。
はたして未就学児の5歳と2歳はおとなしくついていけるのか?
甚だ不安ではありましたが、蓋をあけてみると意外にも楽しそうに参加し、
いろいろな好奇心を刺激する体験ができました。
今回はその「ガイドツアー」を中心に、
「ミュージアムパーク茨城自然博物館」の魅力についてお伝えしたいと思います。
ミュージアムパーク茨城県自然博物館

今回訪れた「ミュージアムパーク茨城県自然博物館」は、
茨城県の南西部、坂東市にある自然史をテーマにした博物館です。
ミュージアムパークというだけあって、敷地内に東京ドームの3.5倍の面積をもつ自然公園を併設。
博物館で学んだことを、そのまま野外のフィールドで実感し、学びを深める事ができる複合型の施設になっています。
アクセス
車の場合 常磐自動車道、谷和原ICから20分
駐車場は約1000台の収容能力があり、どこに停めても博物館まではさほど遠くなく、アクセスは楽です。
電車の場合 東武野田線愛宕駅から茨城急行バス「岩井車庫」行き乗車約15分、
「自然博物館入口」下車徒歩10分
営業時間、料金
営業時間:AM 9:30分 〜 17時(最終入場 16:30分)
企画展開催時
| 本館・野外施設 | 野外施設のみ | |
| 一般 | 850円 | 240円 |
| 満70歳以上 | 420円 | 120円 |
| 高校生 | 520円 | 110円 |
| 小・中学生 | 170円 | 60円 |
通常期(企画展が開催されていないとき)
| 本館・野外施設 | 野外施設のみ | |
| 一般 | 610円 | 240円 |
| 満70歳以上 | 300円 | 120円 |
| 高校生 | 380円 | 110円 |
| 小・中学生 | 110円 | 60円 |
休館日は月曜日(月曜日が祝日の場合その翌日)になっています。
子連れで訪問した際に感じたメリット・デメリット

今回2歳と5歳の娘を連れての訪問だったわけですが、その時に感じた
メリット・デメリットについてお話します。
デメリット
館内は指定の場所(レストランとセミナーハウス)以外での飲食が禁止されています。
(各階の水飲み場での水分補給は可能)
博物館という性質上しかたがないことではありますが
「喉乾いた〜、お茶飲みたい〜!」と水分を欲する2歳児に我慢を強いるわけにもいかず…。
もう少し飲み物だけでもOKなスペースを増やしてもらえると助かります。
メリット
比較的空いている
今回は土曜日の午後からの訪問となりましたが、館内は適度にすいていて展示物の見学も非常にスムーズに行えます。
国立科学博物館での「大絶滅展」にて、あまりの人の多さに ”絶滅” しかけた僕にとっては、とても心地の良い観覧になりました。
(その絶滅の様子は過去記事で紹介していますのでぜひご覧ください!
「大絶滅展」で親が絶滅しかけた話:2歳5歳連れの土曜日は戦場だった)
とはいえ、適度にお客さんが入っているので寂しい感じもなくてちょうど良いです。
展示のボリュームがちょうど良い
今回の訪問ではこの後紹介するガイドツアーを含めて所要時間2時間半くらい。
未就学児を連れての博物館見学としては少し長めかな?とは思いますが、
少しも飽きる様子を見せませんでした。
5つの展示室に分かれておりそれぞれの展示室ごとの空間の変化も相まって、
満足感が高くそれでいて飽きがこないちょうど良いボリューム感になっています。
小さいお子様連れには授乳室なども完備
一階企画展示室隣に授乳室も完備。
授乳期の赤ちゃんと一緒に訪問しても安心です。
駐車場からのアクセスが楽
車で訪問する際に感じたのは、駐車場スペースから博物館の建物までの移動がとても楽だということです。
他の博物館や公園の施設によっては、車を止めてから結構距離があって苦労するケースがありますが、ここは駐車場スペースのすぐ隣に博物館がありますので迷うことなくスムーズに移動できます。
ちなみに約1000台の駐車スペースを持つこちらの駐車場は、駐車料金無料というところも嬉しいです。
ガイドツアーが子ども連れにも意外と良い
館内の展示を順を追ってナビゲートしてくれる「ガイドツアー」
最初は小さな子供を連れて参加しても、途中で飽きて着いていけないんじゃないかと思っていましたが、全然そんなことはありません。
むしろ要点を分かりやすく解説してくれるので、博物館の「見るべきポイント」をちゃんと抑えられます。
うちの娘たちも保育園の先生についていくような感覚で、楽しく観覧して回る事ができました。
ガイドツアー
ミュージアムパーク茨城自然博物館のガイドツアーは、開館日毎日行われている定期開催イベントです。
平日13:00、15:00
土・日・祝日10:00、15:00
所要時間は約1時間で開催時刻に、2階松花江マンモス下に集合。
店員は10名程度で当日受付の先着順となっています。
僕たちが参加した回は、僕たちの家族4人の他、男性の参加者1名、計5名での開催となりました。
ミュージアムパーク茨城自然博物館のシンボル的存在「松花江マンモス」下に集合

体高5.3mを誇るマンモスの骨格標本(複製)
大きすぎて象の概念が崩壊するほど衝撃的な展示です。
ここで永久凍土から発見されたマンモスの ”体毛” の紹介からこのガイドツアーは始まります。

第1展示室「進化する宇宙」

第1展示室は太陽系の天体にスポットを当てた「進化する宇宙」です。
天井に吊るされた惑星模型の説明から始まります。
土星の輪の話、木星の月(衛星)が51個ある話(2026年現在は95個確認されているようです)など、子供達にとっては初めて聞く宇宙の話。
保育園の先生みたいなガイドさんが案内してくれますので、思ったよりも食いついて聞いていました。
ここで印象的なのはさまざまな ”隕石” のコレクション。
実際の隕石を持って、重さを実感することもできます。

鉄隕石なので見た目以上に重いです。
第2展示室「地球の生いたち」

地球ができてからの46億年の歩みを鉱石や化石の展示をとおして教えてくれます。
両サイドに化石などを展示した、タイムトンネルのような通路。

三葉虫の化石の説明を聞いた後は。

海から陸へ、生命の進化の歩みを教えてくれました。

そして、ここミュージアムパーク茨城自然博物館のもう一つの顔、
動く恐竜の模型展示です。

初体験の次女2歳にとっては、恐ろしくもあり興味深くもある体験だったようで、現地では僕にしがみついてきましたけれど
今でも時々「トイケアトフス(トリケラトプスの事)見たよねぇ」と嬉しそうに語ります。
第3展示室「自然のしくみ」

第3展示室「自然のしくみ」は地球上の多様な生き物の世界を、その生き物たちの目線になって体験させてくれる展示です。
ここで最も印象的なのは、小さくなって昆虫の目線で見る森の腐葉土の世界。

100倍ジオラマで巨大なムカデとご対面です。
土が丸く積み重なっているのは全てミミズのフン。
「地球上の土のほとんどはミミズのフンだと言われています」という衝撃的な事実の触れてしばし固まる長女なのでした。
こちらは筑波山の森林ジオラマ。

このあいだ遊びに行って子供達を絶食状態にしてしまったところですね。
(その様子はこちら ”パパのワンオペで筑波山 子どもを山に連れて行く際に、最低限気をつけなくてはならない事” をご覧ください)
何気なく過ごしていると見落としてしまう、都市圏に近い自然の生態系を学ぶ事ができます。
第4展示室「生命のしくみ」

こちらの展示は生き物の体の作りをテーマに、体験型の展示が多数ありました。
まずは渡り廊下を利用した「動物の歩幅の比較」のお話から。

動物の種類によって歩幅が全然違います。
意外と我々人間の歩幅も広くて、結構速いんだなと驚かされました。
(まあ、サンプルがオリンピックメダリストらしいですが…)
お次は、生物特有の「聞く事ができる音」の周波数を比較するブース

手元の機械を操作して、特定の範囲の周波数を鳴らし、その周波数を聞く事ができる生き物のフギュアが、カタカタと動く仕組みです。
ガイドツアーの説明には含まれていませんでしたが、動物の視界を疑似体験できる展示もあります。

猫になった次女…
第5展示室「人間と環境」

絶滅危惧種をとおして「人間と地球環境の関わり」を学ぶ、少しシビアなテーマの展示です。
温暖化に伴って北極の氷の面積が減少。ホッキョクグマの生息にも厳しい環境になりつつある現状を学ぶ事ができます。

こちらは絶滅の危機から脱する事ができた「アホウドリ」をはじめ、人間の活動によって影響を受けている他の生き物について考えるきっかけを作ってくれる展示室です。

このエリアで主要な展示は終わりです、所要時間約1時間あっという間の全行程だった印象があります。
どれくらい理解できていたのかは分かりませんが、子ども達はガイドのお姉さんの言葉に耳を傾けて、時々好奇心を発動させながら楽しそうにガイドツアー参加することができたようです。
企画展「鳥の世界へようこそ」も開催中でした
ガイドツアーには含まれていませんが、ここ「ミュージアムパーク茨城自然博物館」では時期によってさまざまな企画展が開催されます。

現在開催中なのは「鳥の世界へようこそ!」さまざまな剥製展示などで鳥の生態が学べる企画展です。
ですが一番印象に残ったのが、鳥じゃありませんが、こちらコウモリの骨格標本。

なるほど、これは ”バンパイア” ですね。
昔の人が吸血鬼伝説と結びつけたのも頷ける気がしました。
ランチには館内のレストラン「ル・サンク」

長女のたっての希望で、訪問前に某ファミリーレストランでお子様ラーメンを食べてきてしまったので今回は利用しませんでしたが、
館内にのレストラン「ル・サンク」がファミレスと比べても費用面でもメニューの豊富さでもひけを取っていません。
次回訪問する際にはぜひ利用したいです。
また、お弁当などの持参もOKですので、その場合は一階セミナーハウスが利用できます。
野外施設で自然を「体験」しよう
ここ「ミュージアムパーク茨城自然博物館」は博物館施設の他に東京ドーム3.5倍の広さを誇る野外施設があります。
博物館が自然を「学ぶ」場なら、こちらの野外施設は自然を「体験」する場になっています。
僕たち家族はまだ未体験なので、今度はこの野外施設目当てで遊びに行ってみようと思います。
おまけの周辺情報 水海道あすなろの里
今回の博物館見学はガイドツアーも含めて、2時間半くらいの行程でした。
そもそも午後からの訪問でしたので実にちょうど良かったわけですが。
調べてみると周辺にちょっと気になるスポットがありましたのでチェックしてみたいと思います。

「ミュージアムパーク茨城自然博物館」より車で 11分、徒歩でも菅生沼の遊歩道を通れば16分ほどの距離にある、茨城県常総市生涯学習課所管の野外研修施設
「水海道あすなろの里」
首都圏から約1時間で行ける里山フィールドで、ふれあい動物園やキャンプ場、宿泊施設など
兼ね備えた施設になっています。
入場料は無料で動物達との触れ合い体験もできるようですので、博物館に訪問する際にはぜひ立ち寄ってみて下さい。
まとめ

未就学の小さな子供の「ガイドツアー」への参加でしたが、思っていた以上に良い経験になりました。
今回は女性のガイドさんだったこともあり、保育園の先生に教えてもらっているような感覚で落ち着いて各展示をみてまわっていたように感じます。
ツアーの内容も要点をかいつまんで紹介してもらえるので、
大人の参加者も博物館への理解が進む内容になっています。
ミュージアムパーク茨城自然博物館では常設企画としてこのガイドツアーを開催しています。
子どもたちの好奇心を育てる良いきっかけになりますので、ぜひ一度体験してみて下さい。
次回訪問する際には、今回のツアーで得た知識をベースにして、
もう少し詳しく展示をみてまわれるんじゃないかと思っています。

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